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みどり動物病院 コラム

こたつに要注意!
2021年も終わりに差し掛かり、いよいよ冬の季節になってきましたね。
こたつを出したり、既に暖房やストーブを使用しているご家庭も増えてきているのではないでしょうか。
今回はこたつが与えるワンちゃんネコちゃんへの影響についてのお話です。
ワンちゃんは寒さに強い動物ですが、犬種によっては寒さに弱い犬もいます。
主に寒さに弱いと言われているのが、毛の短い犬(フレンチ・ブルドッグなど)、原産地が暖かい地域の犬(チワワなど)、小型犬(ヨークシャー・テリアなど)です。
一方で、寒い地域が原産地のシベリアン・ハスキーや二重に毛が生えているゴールデン・レトリーバーなどは比較的寒さに強いといわれています。
ネコちゃんは気候に合わせて居心地が良い場探して生活しているので、寒い冬にはこたつが定番の場所になります。
私達人間と同じく、ワンちゃんネコちゃんも暖かくてまったりくつろげる大好きなこたつですが、その一方で健康被害の危険因子にもなります。
こたつは赤外線によって周りの空気を温めていますが、この赤外線が目に悪影響を及ぼし白内障に繋がる危険性があることが報告されています。
人間と違って動物はかなり近い距離で赤外線を浴びることになるので、十分に注意してあげましょう。
また、長時間過ごすことで、目が乾燥し結膜炎を引き起こしたり、ワンちゃんだと高温多湿が原因でマラセチア皮膚炎や外耳炎、ネコちゃんだと元々の飲水量が少ないため、脱水症状を引き起こしやすくなります。
飼い主様が気付かないうちに起こっているケースが多いので、こたつを使用する際は十分に注意し、ワンちゃんネコちゃんがこたつに入っているときは、なるべく低温での短時間の使用を心がけましょう。
角膜保護の目薬をさしてあげることも1つの予防になりますので、お求めの際はお気軽にご相談ください。

動物看護師 下村


2021.11.24
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