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みどり動物病院 コラム

寒い冬に注意したい疾患について
11月に入り寒さが厳しい季節になってきましたね。
そんな寒い時期によく見られるのが「泌尿器系」の疾患です。

寒くなり、日中の運動量が減ることによって喉があまり乾かず水を飲むことが少なくなります。
そのため、排尿量が少なくなり、疾患が見られやすいと言われています。

ワンちゃんでもネコちゃんでもオスの場合は尿道が長細い構造になっているので結石が詰まりやすくなっています。そのため尿道結石は比較的メスよりもオスの方が多くみられます。
ただし、メスで100%この疾患が見られないという訳ではないのでご注意下さい。

・排尿しようとしているのに実際には出ていない(頻尿)。
・おしっこの量が以前に比べて少なくなった。
・排泄しようとすると痛がる素振りをみせる。
・おしっこが濃くなってきた、またはおしっこに色がついている。
などの症状がみられるようであれば泌尿器系の疾患の可能性があるので、普段から排尿の量や色には注意してあげて下さいね。

外でしか排尿をしないワンちゃんも中にはいると思いますが、雨が降っているからと我慢させてしまうと膀胱炎を引き起こすことがあるので大変だと思いますが、愛するワンちゃんのために外に連れて行ってあげて下さい。あるいはお家の中でも排尿ができるようにトレーニングしてあげることも良いと思います。

また寒いためにお家の窓を閉め切っていることが多いと思います。それが原因でネコちゃんが外に出れずに我慢してしまう場合があります。そのようなことが起きないようにネコちゃんが自由に出入りできるような扉を用意したり、お家の中でもしやすいようにトイレの場所を増やしてあげると良いと思います。

このような疾患にならないよう、予防として減っている飲水量を補うことも大事です。
新鮮なお水をワンちゃんネコちゃんがいつでも飲めるようにしておくことはもちろんのこと、ご飯をふやかして与えたり、ウェットフードを利用したりすることなどがあげられます。

あくまで予防ですが、ワンちゃんネコちゃんの健康のために工夫してみてあげて下さいね。

動物看護師 長島
2020.11.09
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