動物たちの病気 症例集診療内容の一部紹介

動物たちの病気 症例集

レーザーによる治療(手術・無麻酔処置・リハビリテーション)

当院では、レーザーを用いた治療を様々な疾患に対して行っております。

 

手術でレーザーメスを用いることも多々あります。

レーザーメスを用いるメリットとして、

 

手術後の腫れや疼痛が最小限で済む

止血能力が高いので、出血が最小限で済む

◎熱侵襲が少ない

◎局所麻酔での切開が可能

◎電気的な筋収縮が無い

◎脂肪豊富な組織でも切開速度が落ちない

などがあります。

また、イボ取りなどの場合は、協力的な性格の動物であれば無麻酔で行うことも可能です(ただし、イボの形状や状態によります)。

高齢な動物や他に心不全などの疾患を抱えており全身麻酔をかけることに不安がある場合に適しています。

 

レーザーとは少し異なりますが、当院では高周波手術装置も導入しております。

当院で用いているのは、最新技術を搭載したERBE社の高周波手術装置「VIO3」です。

切開剥離・止血・凝固に対応する高周波手術装置です。

この装置により、出血・組織の熱損傷など動物の体への負担を最小限に抑えながら、より安全な手術を行うことが可能です。

当院は日本国内で初めてこの装置を導入した動物病院となりました。

 

最新技術を搭載したERBE社の高周波手術装置「VIO3」

 



当院で使用している各種レーザー手術機。状態に応じて使い分けています。

 

 

手術以外については、当院では低出力レーザー療法を、痛みの緩和や運動機能回復を促すことを目的として整形外科疾患や神経疾患の手術後のリハビリテーションに取り入れております。

低出力レーザー療法には、血液及びリンパ液循環の改善、創傷治癒促進、疼痛緩和、代謝改善、貪食細胞活性化などの効果があります。

 


低出力レーザー療法によるリハビリテーションを受けている様子

 

 

手術後のリハビリテーション以外でも

◎歯周病・口内炎などの歯科口腔領域、

◎異所性睫毛(逆さまつ毛)・緑内障などの眼科領域、

◎イボ取り・創傷治癒などの皮膚科領域、

◎靭帯損傷・骨関節炎などの整形外科領域、

◎神経障害などの神経科領域

などの幅広い分野でレーザー照射による治癒は適応が可能となります。

 

 

2018.09.30