まだまだワンちゃんの予防シーズンで狂犬病ワクチン、混合ワクチンと一緒にフィラリア検査をおこない、予防薬を買っていく方も多く見られます。
毎年行っているフィラリア検査ですがたまに
なぜ毎年予防しているのに毎回検査しなければいけないの?
という質問をいただくことがあります。
そもそもフィラリアとは線虫類の一種で寄生虫です。
体は細長いのが特長です。
フィラリアの生活環はフィラリア症に感染した犬のミクロフィラリア(フィラリアの幼虫)を蚊が媒介し
他の犬へ感染させ、その犬の中でフィラリアが成熟してミクロフィラリアを産出するというサイクルです。
ミクロフィラリアから成熟したフィラリアになるには感染してから180日かかります。
ここまでかかってやっとフィラリア検査が陽性と判定されるので感染したからといってすぐに結果が出るものではないのです。
そのため前年のフィラリア予防が確実に行えたのかを調べる検査がフィラリア検査になります。
もし、感染していてフィラリアの予防薬を飲んでしまった場合、大量のミクロフィラリアやフィラリアたちが駆虫され心臓の血管に詰まり、最悪の場合死に至ることもあります。
蚊に刺されることは防げないのですが、体内のミクロフィラリアを駆虫することによってフィラリア症という病気を防ぐことができるので毎年しっかりと予防していくことが大切です。
当院のフィラリア予防薬は
チュアブル(おやつみたいに食べられる)、錠剤、注射があります。
フィラリアだけではなくノミ・マダニも一緒に駆除・予防できるものもチュアブルと錠剤タイプがありますので気になった方はいつでもご相談下さい。
動物看護師 谷口