ネギ類やブドウ、レーズン、チョコレート、キシリトールなどがありますが今回はクリスマスやバレンタインの季節に多いチョコレート中毒について紹介します。
まずチョコレートを食べた時の症状として落ち着きのなさや嘔吐、下痢が挙げられます。また、頻脈、震え、重度になると高血圧、不整脈、痙攣などを引き起こします。
これらの症状はチョコレートの原材料であるカカオに含まれる「テオブロミン」、「カフェイン」などが原因物質となるとされています。
実際のチョコレート製品の成分表には「カカオマス」、「カカオニブ」などと記載されています。同じ原料でつくられるものとして「ココア」も挙げられます。
具体的にどれくらいの量を食べたら危険なのか気になる方もいると思います。
わんちゃんだと体重1キロあたりテオブロミンを100~200㎎、
ねこちゃんだと80~150㎎摂取すると致死率が50%になります。
大体1キロあたり20㎎で嘔吐や落ち着きがないなどの軽症状を引き起こすとされています。
日本の大手メーカーのミルクチョコレートは100gあたりにテオブロミンが220~270㎎含まれているとされているので、5キロのわんちゃん、ねこちゃんでおよそ45g程食べると軽度の症状が出ることになります。テオブロミンはカカオの含まれてる量が高ければ高いほど危険性が高くなるため、ダークチョコレートや高カカオチョコレートなどはもっと少ない量で中毒症状を引き起こすので特に注意が必要です。
反対にホワイトチョコレートはカカオの成分がほとんど含まれないためチョコレート中毒は起こしにくいとされています。
もしお家の子がチョコレート食べてしまった時は無理にご自宅で吐かせようとせず、すぐに動物病院までご連絡ください。いつ頃食べてしまったのか、食べたものの種類やどのくらい食べてしまったのかわかる場合はスタッフまでお伝えください。
浅野