狂犬病
狂犬病
狂犬病と聞くと、犬だけの病気と思われがちですが、
実は狂犬病はすべての哺乳類に感染する病気で、もちろん人も例外ではありません。
人も動物も発症するとほぼ100%死亡しますが、人では感染後(感染動物に咬まれた後)にワクチンを連続して接種することにより発症を防ぐことができます
狂犬病は日本、英国、オーストラリア、ニュージーランドなどの一部の国々を除いて、全世界に分布しています。つまり、海外ではほとんどの国で感染する可能性のある病気です。
日本国内では60年以上、犬での発生はありませんが、
人において、フィリピンやネパール滞在中に狂犬病の犬に咬まれ感染し、日本帰国後に狂犬病を発症する事例が最近でも複数ありました。
日本で長らく狂犬病が発生していないその最大の要因は
・犬へのワクチン接種がしっかり行われていること
・わが国が島国であること
だと思われます。
しかし日本とほぼ同じ条件の台湾で52年ぶりに狂犬病が発生しました。
現代の様に人や物が簡単に国境を超えることが出来る時代では、
狂犬病ウイルスがいつ日本に入って来てもおかしくないのです。
新型コロナウイルスも同様でしたね。
狂犬病予防法第5条に基づき、犬の飼い主は、年一回の予防注射が義務付けられています。
名古屋市では毎年4月に狂犬病の集合注射が行われていましたが、新型コロナウイルスの影響で昨年は中止、今年も見送りとなっています。
当院では集合注射の会場と同じように、
名古屋市内で飼育されているワンちゃんには、
狂犬病予防接種と同日に鑑札(未登録の場合のみ)・注射済票・門標の交付が出来ます。
交付を受ける際は名古屋市が送付したハガキが必要になりますので必ずお持ち頂き、
受付の際にご提示ください。
名古屋市外に登録されているワンちゃんは、
①当院で手続きを代行する方法と
②飼主様ご自身で市役所等で手続きして頂く方法
からお選び頂けます。
いずれの場合も市町村から送付されたハガキが必要になりますので、
狂犬病予防接種が完了するまではなくさないようにお気をつけください。
生後91日以上のワンちゃんには登録(生涯1回)と
毎年1回(4月から6月)の狂犬病予防接種が義務づけられています。
2021.02.25