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- 診療内容の一部紹介
- 整形外科・心臓内科の症例集
- Orthogonal plating （オルソゴナルプレート ）もしくはダブルプレート法
動物たちの病気 症例集診療内容の一部紹介
動物たちの病気 症例集
Orthogonal plating （オルソゴナルプレート ）もしくはダブルプレート法
動物病院で仕事をしていると、骨折してしまった動物達によく遭遇します。
骨折の治療には様々な方法が存在します。
外科手術ではインプラントを使用して折れた骨を繋ぎ固定します。
使用するインプラントとしては、プレート、スクリュー、キルシュナーワイヤーなどがあります。
プレート固定、髄内ピン、創外固定、テンションバンドワイヤー、クロスピンなど様々な手術の方法が存在します。
その中でも、獣医療ではプレートを使った方法で骨折の治療を行うことがよくあります。
皮膚を切開し、骨を露出させて、金属製のプレートを骨折した部位にあてがい、スクリュー(ねじ)で骨にとめて固定する手術方法です。
骨折した骨を１枚のプレートで固定する手術方法が一般的ですが、２枚のプレートを使用して１つの骨を固定する手術方法もあります。
この２枚のプレートを用いて１つの骨を固定する手術方法のことを、Orthogonal plating （オルソゴナルプレート ）もしくはダブルプレート法と呼びます。
オルソゴナルプレートは、骨折した骨に2枚のプレートを直角に設置して固定する手術法であり、骨折部位を強固に固定することが可能で、臨床的・生体力学的に良好な結果を示しています。
オルソゴナルプレートは、トイ犬種の橈骨尺骨骨折（前腕部の骨折）や、犬および猫の脛骨骨折（スネの骨折）に用いられることがあります。
犬および猫をオルソゴナルプレートにより治療した大学病院や各施設の研究でも良好な結果を示しています。
下記のレントゲン画像の様に、１本の骨に対して２枚のプレートを設置します。
かなりガッチリと骨が固定されることになります。
手術からしばらく経ち、骨が癒合した後に２枚のプレートの内、１枚を除去することが多いです。
ストレスシールディング現象といって、骨が脆弱化したりする現象に陥ることを避けるために、骨癒合が進んだ段階で固定強度を落とす事が重要となるからです。
オルソゴナルプレート（もしくはダブルプレート法）により橈骨尺骨骨折を治療した小型犬のレントゲン画像
2024.11.12
